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※ご注意※
管理人・春風は家禽栄養学等の本は読みましたが、専門家ではありません。
このサイトの情報に間違いがあっても、春風は責任を持てませんのでご了承下さい。

* アヒルの餌について *

 アヒルの餌の基本については、まずはあひるネットワークアヒルの飼い方内の餌の項目をご覧下さい。
 専門家のサイトとしては、主に小鳥についてのサイトですが、飼い鳥の医学(横浜小鳥の病院)内の「飼い鳥の食事」や、飼鳥情報センター(中野バードクリニック)内の「食餌と栄養剤」「専門書・標準サイズ・有害物質」が、栄養について考える上で大変参考になります。ご一読をお勧めします。

 この他に餌について、お世話になっている先生に聞いたことでは、「野菜はたくさん与えた方が良い」「配合飼料よりペレットの方が良い」「体に良い一つの食べ物を大量に与えるのではなく、様々な食べ物を与えた方が良い」などがあります。

 まず1つめについて。野菜はカロリーが低く、ビタミンやミネラルが豊富です。野菜を多めに与えることで、ペレットや配合飼料を減らすことができ、肥満を防止でき、ビタミンやミネラルを補えます。そのため、適正な体重を維持できることを目安に、様々な野菜を多めに与えると良いでしょう。

 次に2つめについて。飼鳥情報センターでも、シードとペレットの長所と短所が書かれています。シードと配合飼料は同じではありませんが、歴史が古く安価なことや、産卵鶏用の場合太りやすいことなど、共通する部分もあります。
 鳥専門の獣医師の中には、シードよりペレットを勧める獣医師と、ペレットの歴史の浅さを危惧し併用を勧める獣医師とがいるようです。シードのデメリットが、太りやすくミネラルやビタミンが不足しがちになることならば、様々な野菜を与えてミネラルやビタミンを充分に摂取し、太らない程度にシードの量を気をつければ、シードを利用しても良いということになるのではないでしょうか。
 ただし、シードと配合飼料の共通しない事情もあります。まず、私がこれまでアヒルを見てきた上では、ペレットの方を好むアヒルは多い、ということが挙げられます。また、配合飼料に含まれる魚粉が酸化すると体に悪いと言われています。魚粉に限ったことではありませんが、新鮮ではない脂質は酸化します。安価な配合飼料の袋には、製造日が書かれておらず、脱酸素財も乾燥剤も入っていないことが多いように思います。配合飼料を使うなら、信頼できるメーカーの、酸化しにくいよう工夫された商品を選んだほうが良いでしょう。

 3つめ。自然食品はそれぞれ、この栄養素が多い代わりにこの栄養素は少ないというような特徴をもっていますが、必須栄養素は思いのほか多くどれも必要なわけですから、様々な食べ物を与えることで栄養の欠乏や過剰を防ぐことができます。また、現在の栄養学では判明していない必須栄養素が将来発見されないとも限りませんから、食べ物の種類は多い方が良いのです。
 ペレットは要求量を基に野菜等を食べない子でもビタミンやミネラルが摂れるよう作られていますが、現在判明していない栄養素がある可能性を考えれば、ペレットを主食にしていても野菜等の自然食は与えた方が良いことになります。


 鳥には人間用に味付けしたものは塩分過多になるとか、パンや炊いた白米など加熱してα化(糊化)するでんぷん類はそのう炎の原因になるとか、人間には大丈夫でも鳥には与えてはいけない食べ物もある(上記サイト参照)とか、鳥と人間の食べる物には違いもありますが、栄養を考える上では共通する部分もあります。
 蛋白質が体を作り、脂質を摂り過ぎると脂肪として蓄積され、ビタミンは生理作用を助け、ミネラルは体の構成部分になったり、機能維持や調子を整えるなど、各栄養素の働きは人も鳥もほぼ同じですし、養分要求量は違っても項目数はほとんど同じです(鳥はビタミンCが必須でないなど一部に違いがあります)。
 ということは、人間でよく言われる健康と栄養バランスのための食生活の心がけは、鳥についても大体同じことが言えます。「糖分や塩分、脂肪やカロリーは控えましょう」「暴食はやめましょう」「適正体重に見合った食事量にしましょう」「野菜をたっぷり食べ、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう」「多数の食品を組み合わせましょう」「新鮮なものを食べましょう」「栄養成分表示を見て、食品を選ぶ習慣を身につけましょう」「無理な減量はやめましょう」「地域の産物や旬の素材を使いましょう」など。


* サンちゃんのごはん *

 アヒルを飼い始めたばかりの人が「何を与えるかは大体わかったけど、それぞれ何g与えたら良いの?」と疑問に思うことは多いようです。しかし、この問いについては誰も明確な答えを返すことはできません。アヒルを長く飼っている人がそれぞれ、「うちは3.5kgのオスアヒルでペレットが何gで野菜が何gです」「うちは3.0kgのメスで何gです」と答えることしかできません。ペットアヒルの歴史は短いですし、アヒルの体格も体質も好みも環境もそれぞれ違うためです。

 最近のサンちゃんの1日分のごはんを紹介しますが、手本ではありません。あくまで一例としてご覧下さい。栄養計算はしていますが、理想的な餌だとは思っていません。
 2010年春、気温20℃程度、体重2.3kgのときの分量。適切な分量は気温・体重・卵重により異なります。るんのごはんはこれより少し多いです。

ペレダック 70g
 キクスイさんのペレダック。3700g \3,476
 粒の細かいF2を購入し、水を加えてドロドロに溶かして与える。ZooFoodは溶けにくいためこちら。
米ぬか 40g
 正確には、いりぬか。コープで購入。500g \198
 生ぬかはカビやすいので、水分量が少なく賞味期限の長い煎りぬかを使用。
 ペレダックに混ぜて与える。与えるとうんちが硬めになる模様。
チンゲン菜 または はくさい 65g
 様々な種類の野菜を与えた方が体に良いが、都合により基本的に1日交代。
 小松菜、キャベツ、水菜、大根葉(間引き菜)等の場合も。
 小松菜は栄養価は高いが、夏場は痛みやすく、うちでは短時間に食べきらないため利用できない。
 夏以外でも当たりハズレ(にがい)があるため常用はしていない。
 レタスは好まない上、痛みやすい。春キャベツは喜ぶが、それ以外はイマイチ(かたい)。
 野菜は全て農薬対策のため、10分程度水に浸してから流水でこするようにして洗っている。
 みじん切りにして、サンちゃんは別容器、るんは別にすると食べないのでペレダックに混ぜて与える。
トマト 60g
 ヘタを取り湯むきして小さく刻む。
ボレー粉 3g
 キクスイさんのフィンチ用白ボレー500g \285。産卵していないため少量。
Nature Made マルチビタミン&ミネラル 0.06g または キリンのビール酵母 1g
 栄養計算上は不可欠なものではないが、保険として。
 キリンのビール酵母は6gずつの個包装のもの。割高だが、保存しやすい。
 ビール酵母は蛋白質・アミノ酸・ビタミンが豊富で、人工物であるサプリメントよりお勧めしたいが、
 白内障(るんが発症)の進行を遅らせると言われているビタミンCとEや、目に良いというビタミンAを含まないため(B1は含む)、
 現在はサプリメントを使用。
 マルチビタミン&ミネラルは楕円形の大きめの錠剤だが、包丁で8分の1に割って、粉砕したものをさらに2羽で分けている。
 粉砕にはペット用錠剤クラッシャー(大きめペットショップで\700くらい)を使用。
スピルリナ 0.05g
 スピルリナは栄養価の高い粉末の藻で、サンちゃんの毎日の薬の中に入っている。るんには与えていない。
ペット用煮干(小魚) または 乾燥アミエビ 5g
 ペレダックは魚粉入りの方なので、必ずしも与える必要は無いと考えているが、嗜好品として。
その他おやつ
 バナナ、スイカ等の果物や、春先にいかなご(生)等を、時々。


0.栄養計算の概要

栄養計算といえばカロリー計算のことだと思っている人はいませんか?
健康なアヒルがお腹いっぱい食べていれば、カロリーが不足することはまずありません。
適度な体重を保っているならば、カロリーも適度なはずです。
しかし、ビタミン、ミネラル等が1種類でも大きく欠乏、または過剰摂取すれば、病気になる可能性はあります。
カロリーや蛋白質だけでなく、全ての栄養素をバランスよく摂ることが大切なのです。
大きく欠乏・過剰になっている栄養素はないかを確認できるのが栄養計算です。

日本の家禽の栄養についての研究は、中央畜産会発行の『日本飼養標準・家禽(2004年版)』に集約されています。
産業用の情報で、ペット用ではないので、産卵していない成鳥アヒルの養分要求量は掲載されていません。
とはいえ、ペットアヒル用の栄養の研究書はどこにも無いので、私はこの本の情報を頼りに勉強しました。

私はペットアヒルの栄養について出来る限りの情報を提供したいと考えていますが、中央畜産会の営業妨害・著作権侵害はしたくありません。
むしろ、家禽の栄養学の発展を願い、中央畜産会の活動を応援したいと思っています。
そのため、以降は『飼養標準』を読んだことを前提に書きます。
これ以降を読む前に、まずは『日本飼養標準・家禽(2004年版)』をご購入下さい。

(飼養標準の主な内容、注文はこちら→
中央畜産会内のページ または、ISBN:9784901311373)

「『飼養標準』を買ったはいいけど、活用の仕方が分からない」
そんな人は多いのではないでしょうか。
この本を読めば、各栄養素の働きや大切さ、バランス、欠乏症状、過剰症状等はよく分かると思いますが、
実際に栄養計算する方法は解説されていないのです。

飼養標準にはアヒルの養分要求量が具体的な数値で掲載されていますが、
1日に摂取するべき栄養量ではなく、飼料中の割合で示されています。
飼料の水分が13%のときの、必要な栄養の割合だそうです。
もし与える餌が、配合飼料、乾燥トウモロコシ、小麦粉、米ぬか等だけなら、水分13%に近いので単純計算できますが、
普通ペットアヒルには、産卵用アヒルと違って青菜やトマト等の生野菜等を与えるため、飼料中の水分は13%からかけ離れてしまいます。
そのため、水分を調整して計算しなければなりません。これが最大のネックです。

水分調整の方法は色々あると思いますが、私は要求量も飼料も水分を0%にしてエクセルで計算することにしました。
成鳥の非産卵アヒルの養分要求量を想定して計算していますが、計算式は幼雛・中雛・産卵アヒル、鶏、鶉についても同じなので、
(飼養標準を購入して要求量を確認した上で)参考にして頂くことができます。
次ページより、計算結果の一部を掲載しながら解説していきます。

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